東京モラトリアム人間

寂しいのでつぶやきます。

適切な職場環境=スピード感の合う環境

人は仕事をこなすことで、会社から評価を得る。会社の観点では、仕事が速い人を重宝がるのが世の常だろう。では、従業員の観点はどうだろうか。人は承認欲求の塊である。普通の人ならば、会社の期待に応えるために仕事をこなしたいだろう。しかし、世の中には頑張っていても仕事ができずに評価されない人がいる。私は雑な性格?この仕事は向いてない?私はADHD?本当にそうだろうか。それは会社と自分のスピード感が合ってないだけなのではないか。

会社のスピード感が自分より速い時。この場合、会社に認められるために、与えられた仕事を素早く完結させることに目が行きがち。周りや仕事への視野が狭くなり、煩雑な作業やミスを犯しやすい。そして自分に余裕が無いため、他人への配慮も薄れ、ホウレンソウも適当になる。また、ひとつ大きな間違えを犯すと、雑な人間のレッテルが貼られ、上からの厳しい監視も付く。こうなると悪魔のサイクル。スピーディな仕事を要求されることに反して、周りから必要以上のチェックやホウレンソウを求められ、余計に仕事が遅くなっていく。仕事も雑だし遅いし良いところなし。もはや抜け出すのは至難の業である。

では、スピード感が合えばどうか?せっかちになったり、面倒くさがったりしない限り、色々な段取りを組んだ上で仕事を行えるし、人や仕事に対して自然に行動できる。

結局、適切な職場はスピード感の合う環境なのだ。仕事ができない人は波に乗ることができない、もしくは焦って荒波に乗ろうとしてるだけ。極端を言えば、慎重に波に乗ろうと考えてる時点で、その波は自分に合っていない。自分に合った波に乗るだけでいい。なければ、その波のある海を探せばよいのだ。

ちなみに、逆の場合はこれはこれで厄介。つまり、自分よりも職場のスピード感が遅いケース。仕事で忙殺されている人からすれば「天国のような会社じゃないか」と思うだろう。ただ一経験者の私から言わせてもらえば、これほど苦痛なことはない。人間は思考に余裕ができると、同時に煩悩が生まれる。「やりがいがない」「私の価値って」「私は何をしているんだろう?」「もっとこういう事をしたい」「他の職場はどうだろう?」「つまんないクズ会社、辞めたるわ」・・・これまさに邪念。