東京モラトリアム人間

寂しいのでつぶやきます。

説明下手は「頭の整理」だけで克服できる

チームで仕事をしているとコミュニケーション能力ってつくづく大事だと思う。コミュニケーション能力の高い人は周りから信頼があるため、仕事をしやすい環境を自ずと構築できる。一方で、30代を過ぎても説明が下手だったり、話を聞けてなかったりと、苦労している人は世の中にたくさんいる。それは書店に並ぶベストセラー書籍をみても一目瞭然だ。私の知る限り、周りから冷ややかな態度を取られ、終いに自分を追い詰めて体調を崩す人は、このコミュニケーション能力が起因となっていることが多い。このコミュニケーション能力について、克服・改善の見込みがないと諦めている人は、年齢を重ねていくうちに、さらに辛い思いをすることになるだろう。そうなる前に「今の自分」が「未来の自分」のために何かしらの対策をすべきではないだろうか。克服・改善を諦めるのは「未来の自分」の首を締めるだけだ。先延ばししてはならない。

今日はコミュニケーション能力の一環である、自分の考えを相手に伝える「説明」の改善策について執筆したい。

説明がうまくできない原因は、結局1つ。それは話す内容を頭で整理できていないだけだ。まず、大前提として、自分が整理できていない内容が相手に伝わるわけがない。仮に伝わったとしても、それは相手のおかげの他ならない。そんな傲慢なことをしていても、コミュニケーション能力は一生上達しないし、誰も得をしない。職場の人間は母親ではないのだ。これに慣れてしまっている人はすぐさま考えを改めた方がいい。

では、頭の整理はどうすればよいか。

「この内容は相手に伝わりにくそう」とか、「説明でつまりそう」と思ったら説明する前にノートにまとめること。まとめ方は自由にオリジナリティをだせば良い。ただし雑にまとめてはダメ。きちんと図と文でキレイにまとめること。そうすることで、自分の考えが、脳のワーキングメモリからノートに移されるため、脳に余裕が生まれ、より広く深く考えることができるのだ。

また「他の人はノートなんか取らなくても自然と上手に説明できているのに」と卑屈になる必要もない。他人は他人。それはあなたがコミュニケーションを避けてきたのが原因だ。結局コミュニケーションはスポーツと同じ。場数なのだ。場数を増やせば、自分に合う説明の「型」が身につき、話す内容を脳で構成することができる。それができるようになる頃にはノートは捨ててしまって構わない。また「型」は自己啓発本を参考にしたところで急に身につくものではない。むしろ、その方が至難の業だ。それは、イチローのバッティングを真似ることはできても、凡人がいきなりイチローと同じ好成績を収めることができないのと同じ。自己啓発本に頼ってばかりいると、いつまでもコミュニケーションの苦手意識が払拭できない。結局は、自分で地道に努力して身につけた「型」こそが、自分の血肉となるのだ。

最後に一言。

自分のことをアスペルガーとかADHDとか疑う前に、まずコミュニケーション能力の改善に向けて何をすれば克服できるかアクション(行動)ベースで見直してほしい。