東京モラトリアム人間

寂しいのでつぶやきます。

人は17歳の頃に聞いていた音楽を一生聴き続ける

音楽サービスのSpotifyがこんなことを謳っている。まさに自分。

 

17歳といえば高校3年生。高校時代を振り返ると、「自分に向いている職業は何か?」「将来何になりたいだろう」なんて漠然と考えながらも「まあいいか」と目先の受験勉強に励んでいた時。

そんな日々の勉強を終えて寝床につくと、まずやることはラジオの電源をONにすること。これは当時の自分の習慣。ラジオ番組はテレビとは異なり、パーソナリティと聞き手の距離感が丁度いい。テレビはどこか別の世界のように感じるが、ラジオは身近な存在に感じられた。そんなラジオ番組も、日曜深夜は番組休止となる。その代りに流れてくるのが、電波放送と名乗ったユーミン荒井由実)のメドレーだった。

最初は、古臭い曲と思いながら聴いていたが、雑音が交じるユーミンの曲が心地がよく、気づけば毎週の楽しみとなっていた。これ聞かなきゃ週は終わらないわとか思ったり。流れていたのは「ヒコウキ雲」「さざ波」「14番目の月」など王道な曲がほとんど。ユーミンの曲は華やかとノスタルジックが隣り合わせで良い。次第にもっと他の曲にも興味が沸き、学校帰りに本屋の隣にあるレンタルショップでベストアルバムを借りて、今では廃れたMDに録音した。そして、登下校では毎日聴くようになった。

塾帰りに親が運転する車の中でユーミンの曲を流すと、親もテンションが上げて口ずさんでいた。その時の自己承認欲求が満たされた感覚が、今でも懐かしい。

今でも聴く。