東京モラトリアム人間

寂しいのでつぶやきます。

山口ってどこ?

山口といえば何を浮かべる?

東京の人にそう尋ねると、そもそも山口の位置が分からないという人が多くて驚く。

「え、じゃ青森の場所はわかるの?」「わかるよ、本州の端っこ」

どうやら青森はわかるらしい。元県民としては腑に落ちない由々しき事態。山口も青森と同じ本州の端っこじゃないか。

ある時、一人の女性に「なんで青森の位置はわかるのに山口はわからないの?」と訪ねてみた。すると得られた回答で妙に納得してしまった。

「だって都道府県覚えるときって北から覚えるじゃん。あとあの辺ごちゃってない?」

あ〜なるほど。日本史で例えるなら、北海道や青森が卑弥呼聖徳太子に該当するわけね。うん、実にシンプルな時代だったね。

ということは、明治維新後〜昭和初期で政治家出しすぎやろと受験生困惑させてる感じが、中国地方、四国、九州ってわけね。あれは確かに鬱陶しい時代だったね。

 

以下、山口紹介。

角島

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山口の北。最近、るるぶ等の旅行雑誌表紙を飾ることが多い山口が一番推している島。元々橋はなく船でしか行けない島だったが、十数年前に橋が竣工。エメラルドグリーン文字通りの海を360度で見渡せることで今では立派な観光地化に成功している。

 

唐戸市場(関門海峡

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フグの街下関は港町。ここではフグはもちろん、新鮮な魚をたらふくと食べられる。また外にでると海の向こうにハッキリと九州が見える。九州こんなに近いの?って最初は思うはず多分。本州と九州を繋ぐ関門海峡大橋の海底には50円で通れる散歩道トンネルがあり、歩いて九州までいくことも可能。余談だが、夏になると福岡の北九州市との合同花火大会が行われ、山口の人口数ほどの訪問客が押し寄せる。

 

秋吉台

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山口の真ん中。自然あふれるカルスト地形。車で走れば気持ちの良いこと間違いなし。

時間に余裕があれば、日本最大級の洞窟「秋芳洞」によるのもあり。暖かくなると、バイクや自転車で走る人も増えてくる。

 

他にも・・

「元乃隅稲成神社」とか「瓦そば」とか「いろり山賊」とか。

色々あるが疲れたのでまた別の機会に。

  

くものみかた

私は大の虫嫌いだ。グロテスクなフォルム、ルックス。反吐がでる。

そんな虫が私の部屋に侵入しようものなら、真っ先に戦闘モードに突入する。二度と姿を現わすな。子供にも言っておけと。ここの家主は自分だと。

しかし自分には唯一駆除しない虫がいる。それが蜘蛛だ。理由はひとつ。色んな虫の子供を食べてくれるから。特にあの黒光りを帯びたゴキブリの子供を退治してくれるとかあなたは神かなんかですね。

そんな蜘蛛と私は最近生活をともにしている。彼はふと3日前に姿を現した。そして1日1回は点呼を取ってもらいたいかの如く、私の視界に姿を現わす。出会う場所はいつも異なる。あ、今日はトイレにいるのね。今日はパソコンの上にいるのね。今日はクライミングしてるのね。小さい個体からすれば結構な大移動なのでは?と思いつつ、今日も私はよろしくとぼやく。

自分の人生に不満をもつ人にこそ見てほしい映画

イエスマンという映画がある。

この映画有名なのかな?

知らない人に説明すると、イエスマンは90年代の大ヒット映画『MASK』で一世を風靡したジムキャリー主演のコメディ映画。

実は最近みたこの映画に感銘を受けて、自分の人生の糧にしようと考えている笑。なんかカッコよくない?この映画に影響受けましたって。STAND BY MEみても何とも思わかなかった自分からすれば大きな前進よ。

映画の話をすると、離婚をきっかけにネガティブになった主人公カールが、友人の誘いに断り、自分の殻に閉じこもっているシーンから物語がはじまる。

この映画にはひとつの重要なキーワードがある。

それがYES!!

カールは、たまたま旧友と再会したことをきっかけに、とあるセミナーに参加し、どんなことにも「YES」というように教祖様に半強制的に誓いを立てられる。そしてセミナーが終わって車で帰ろうとすると、臭そうなホームレスから「公園まで車で連れてって」と声をかけられる。まだYESに半信半疑なカールだったが、一緒にセミナーに参加していた旧友のプッシュもあり、仕方なくホームレスを車に乗せる。しかしその後も散々。携帯を貸してくれだ、金をくれだ、おまけにホームレスを下ろして帰宅しようとしたら車がガス欠になる始末。

しかし、歩いてきたガソリンスタンドでポリタンクに給油しているとき、原付に乗ったヒロイン(この子がめちゃくちゃかわいい)と運命の出会いを果たす。そこからの彼の生活は一変。どんなことに対しても積極的になったカールが、自分の手で人生を変えていく。

というお話。

何が良いって可愛いよねヒロイン(2回目)

 

いやそこだけじゃなくてね。自分の人生思い返してみると、わりと卑屈になってる時とか、人生ってなんだろうって思ってるときって、自分より人生を謳歌している人に天の邪鬼になることが多かったなと思って。俺は好きで一人で生活してるんだとか、別にお前の誘いがなくても楽しんでるんだぞと見栄張ったり。でもそういうのって寂しさしか残らないじゃん。

「NO」からは何も始まらない。改めて気付かされた映画だった。とりあえず、気がのらなくても僅かな可能性に掛けて「YES」としてみるんだよ。もしかしたら面白くなって次も行きたくなったり、やりたくなったりするかもしれないよ?もし無駄な時間だったとしても、それはエピソードにもなるし、笑い話にもなりそうじゃん?え?ならない?じゃ仕方ないか。単純にコメディとしても楽しめるので、ぜひ鑑賞してみたらどうでしょう。

人は17歳の頃に聞いていた音楽を一生聴き続ける

音楽サービスのSpotifyがこんなことを謳っている。まさに自分。

 

17歳といえば高校3年生。高校時代を振り返ると、「自分に向いている職業は何か?」「将来何になりたいだろう」なんて漠然と考えながらも「まあいいか」と目先の受験勉強に励んでいた時。

そんな日々の勉強を終えて寝床につくと、まずやることはラジオの電源をONにすること。これは当時の自分の習慣。ラジオ番組はテレビとは異なり、パーソナリティと聞き手の距離感が丁度いい。テレビはどこか別の世界のように感じるが、ラジオは身近な存在に感じられた。そんなラジオ番組も、日曜深夜は番組休止となる。その代りに流れてくるのが、電波放送と名乗ったユーミン荒井由実)のメドレーだった。

最初は、古臭い曲と思いながら聴いていたが、雑音が交じるユーミンの曲が心地がよく、気づけば毎週の楽しみとなっていた。これ聞かなきゃ週は終わらないわとか思ったり。流れていたのは「ヒコウキ雲」「さざ波」「14番目の月」など王道な曲がほとんど。ユーミンの曲は華やかとノスタルジックが隣り合わせで良い。次第にもっと他の曲にも興味が沸き、学校帰りに本屋の隣にあるレンタルショップでベストアルバムを借りて、今では廃れたMDに録音した。そして、登下校では毎日聴くようになった。

塾帰りに親が運転する車の中でユーミンの曲を流すと、親もテンションが上げて口ずさんでいた。その時の自己承認欲求が満たされた感覚が、今でも懐かしい。

今でも聴く。

俺氏、東京に飽きる

自分が東京に上京したのは29の頃。山口県でひっそり産声を上げた後、まあまあ悠々自適に学生生活を過ごし、大学入学を機に、地元を離れ、関西の秘境である和歌山に移住。

そもそも私と東京の出会いは大学受験を終えた高3の春休み。同じく新生活を始める上京仕立ての友人の家に転がり込み、はじめての東京を満喫した。山手線から見えるビルや人を見るたび、これが同じ日本かよと地元のあまりの狭さに恨みさえ覚えた。この時、田舎の大学に合格してしまったことを少し後悔した。

それからと言うもの、いつも心の奥底に東京という憧れを持っていた。

しかし、なぜこの歳になるまで東京へ上京してこなかったのか。それは極度の面倒くさがりな自分の性格が起因する。大学3年の就職活動のときも、金もないし、動きたくもない。友達と離れたくないとか、どうしようもない理由並べて、おもすぎる腰が全く上がらず。

結局、適当に受けた和歌山のIT企業に就職することになった。しかし当然東京の憧れは萎むどころか膨らんでいくばかり。それでも動かない!休日を使って東京に面接に行くなんてきびしい。それに落ちたら交通費がパーじゃん。なんという筋金入り。

そんなことを考えているうちに5年の月日が経過。

転機は訪れた。会社から東京への転勤を命じられたのだ。これは最大の好機到来。東京でも頑張れよと上司に送別される傍らでこっそり転職の準備を始めた。遅咲きではあるが、これでシティボーイへの階段が登れる。

そして東京に上京をして3ヶ月。新卒で入った会社を辞めて六本木の企業に転職。東京でどう生き抜いてやろうか。ここが俺の墓場の地だ。ここを俺の晴れ舞台にする。軸ぶれぶれの自信とともに、本格的な東京生活の火蓋が切って落とされたのだ。

しかし、人生はそんなに自分の思うようにはいかない。東京に来てまず躓いたのが知人がいないこと。そして私は重度の人見知りであること。職場の人間とは会社で軽い会話はするけど、休日や平日の夜に飲んだり遊んだりするほど深い関係となることもない。もともとの友人も東京に何人かいた。上京する前には「早く東京に来なよ」と言ってくれていた人たちだ。そんな彼らも手のひらを返す如く、結婚したり里帰りしたりしてしまった。(私が上京するのが遅かっただけです。さーせん)

そして肝心の東京の地。楽しかったのは最初だけ。最初は新宿や渋谷、中野とか色々いった。ラーメン巡りも楽しかった。しかし、もうこの街並はもう見飽きた。いや、まだ全部みてないけど、見る気もおきない。駅から降りて目の当たりにするのは、どこもギラギラ輝いた看板と人。人。人。電車の混雑。長蛇の列。映画の事前予約、ぶつかり合う人々。

 

よし、田舎へ帰ろう。

次は福岡かなー。